理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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Feribergテストについて

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先日の記事で,梨状筋の作用についてまとめました。今回は,梨状筋つながりということで,梨状筋症候群に対する特殊テストであるFeriberg(フライバーグ)テストについてまとめたいと思います。

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梨状筋症候群とは?

解剖学的にみると,梨状筋の上縁は中殿筋と接し,その間(梨状筋上孔)を上殿神経が走行しています。また,下縁は上双子筋と接し,その間(梨状筋下孔)を下殿神経と坐骨神経が走行しています。

 

梨状筋症候群とは,梨状筋に加わる持続的な圧迫や,過度の伸張の繰り返し,持続する筋攣縮によって,上記神経が絞扼され,神経症状が出現することです。

 

梨状筋症候群の症状

梨状筋症候群の症状は主に,殿部周囲または大腿後面に広がる疼痛が認められます。腰椎椎間板ヘルニアと似たような症状が出現する為,鑑別が必要とされています。

 

梨状筋症候群の疼痛を考える

梨状筋症候群を疑う殿部痛のある患者さんに対して,疼痛の由来が梨状筋自体の筋性疼痛なのか,それとも梨状筋の神経絞扼による神経因性疼痛なのかを判断する必要があります。また,上記の腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別も必要になります。

その為に,以下の特殊テストが用いられます。

 

Feribergテストとは?

Feribergテストとは,梨状筋症候群に対する特殊テストのことで,臨床でもよく使用されるテストになります。手技としては,対象者の股関節を屈曲・内転・内旋させて疼痛を誘発するテストになります。

この肢位では,股関節周囲筋の伸張により,梨状筋上・下孔の狭小化,神経の伸張が生じるため,疼痛が増強されます。

 

しかし,ここで考えなければならないのは,梨状筋は股関節屈曲60°以上では股関節内旋筋に作用が変化するということです。したがって,通常のFeribergテストでは,梨状筋は伸張されないということになります。

 

つまり,Feribergテストの肢位から股関節外旋させることで,梨状筋自体を伸張させることができます。症状が梨状筋自体の筋性疼痛であれば,股関節外旋に伴う筋の伸張により疼痛が増強することが考えられます。

 

まとめ

このようにFeribergテストにもう機能運動学に基づいたひと手間を加えることで,さらに詳細な情報を得ることができます。このように,特殊テストだけでなく,そのテストの意味するものや,機能解剖に基づいたプラスアルファを考えることも非常に大切だと思います。

余談ですが,梨状筋症候群のテストとして,Feribergテスト以外にも内旋SLRテストがあります。下に紹介する本に今回の記事のさらに詳細な情報や内旋SLRテストについても書いてありますので,ぜひ読んでみてください。

 

 

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