理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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大腿直筋の反回頭

大腿直筋は大腿四頭筋の一つで,膝関節伸展筋として知られています。また,同時に股関節屈筋でもあるいわゆる二関節筋です。

 

大腿直筋の起始部は,一般的に教科書には下前腸骨棘として書かれています。しかしながら,意外と知られていませんが,実は大腿直筋は2つの起始部を持っています。

下図のように,下前腸骨棘を起始部とするものを直頭,寛骨臼直上を起始部とするものを反回頭といいます。

 

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大腿直筋の主な作用は,股関節屈曲・膝関節伸展ですが,上図を見ていただくと,直頭,反回頭ともに大腿骨頭(股関節軸)の外側を走行しているのが分かると思います。したがって,大腿直筋は,股関節外転作用も有しています。

大腿直筋はわずかに股関節外旋作用も有しているとされていますが,解剖学的にうまく説明が現状ではできないので,説明できるようになったら追記したいと思います。

 

大腿直筋反回頭は,股関節の関節包・靭帯に部分的に付着しています。したがって,私見ではありますが,大腿直筋には股関節の安定性を補助する役割がある可能性もあると考えられます。

 

上記に基づいて大腿直筋の情報をまとめると以下のようになります。

 

大腿直筋 (Rectus femoris)

起始:(直頭)下前腸骨棘

   (反回頭寛骨臼直上

停止:膝蓋腱となり,脛骨粗面

作用:股関節屈曲・外転外旋

   膝関節伸展

神経支配:大腿神経 (L2-4)

 

大腿直筋は股関節屈筋として最も浅層にある筋で,股関節屈筋として過剰に働くと,股関節のつまり感を誘発してしまうなど,ややネガティブな印象のある筋です。

あまり知られていない大腿直筋反回頭ですが,ひょっとしたら何か特別な働きがあるかもしれません。もし何か分かったら紹介したいと思います。

 

 

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