理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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指定規則改定にともない変更となった理学療法士養成校専任教員の要件

以前の記事で,1999年以来,18年ぶりに理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則(以下,指定規則)の改定にともなう臨床実習施設・指導者の要件について紹介しました。

www.physicaltherapist-k.com

 

今回は,指定規則改定にともない,理学療法士養成校専任教員の要件にも変更がありましたので紹介したいと思います。

 

専任教員における要件

今回改訂された指定規則では,専任教員として以下の①,②を満たすことが求められます。

① 理学療法士として5年以上業務に従事した者。

② 厚生労働省が指定した専任教員養成講習会を修了した者,または,理学療法士の教育に関し,これと同等以上の学識経験を有すると認められる者。

 

ただし,以下の2条件を満たす者については,上記に関わらず専任教員となれるそうです。

 

  • 理学療法士として5年以上業務に従事した者で,大学において教育の本質・目的・心身の発達と学修の過程,教育の方法・技術及び教科教育法に関する科目(以下,「教育に関する科目」)のうちから,合計4単位以上を履修して卒業した者。
  • 理学療法士として3年以上業務に従事した者で,大学院において教育に関する科目を履修した者はこれに関わらず専任教員となることができる。

 

今までは経験年数5年以上という条件のみであったものが,教育についての知識を求められるようになったというのが今回の改定のポイントだと思います。

ちなみに下の2条件は,主たる実習施設における臨床実習指導者の要件と全く同じです。これを考えると,臨床実習指導者に対して専任教員を同等の教育レベルを求めているということなので,かなりハードルが高いように思えます。

 

専任教員養成講習会について

専任教員養成講習会は,指定規則改定にともない新しく行われます。現在も,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会(通称,長期講習会)が行われています。現行の長期講習会との主な違いは以下になります。

  • 総時間数の大幅な増加(132時間 → 360時間,約3倍
  • 教育の理論・実践に関する時間数の大幅な増加(62時間 → 180時間)
  • 臨床実習教育の時間数大幅な増加(8時間 → 30時間)
  • 研究方法,管理と運営についての講義がプラスされた。
  • 学生指導に関する科目が無くなった。

それ以外にも細かい変更がたくさんあります。いずれにしても,360時間というかなり長い時間がかかるので,その時間を確保できる人はかなり限られてくるのではないかと思います。ちなみに昨年の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会は,東京・大阪地区の2か所で8月20日(月)~9月7日(金)の18日間開催されました。

ということは改定後の専任教員養成講習会は単純計算で54日間開催されるのでしょうか?いくらなんでもスケジュール的なハードルが高すぎると思うので,協会の方で何か対策を行うとは思いますが,今後教員になるのは非常に大変になっていきそうです。そう考えるとやはり大学院で教育に関する科目を受講する方が現実的かなと思ってしまいます。

 

まとめ

今回の改定は,教員を目指す人にとっては,少し厳しい改定だったように思います。教員を目指していて大学院に通っている人は以下の2点は確認すべきだと思います。

  • どの科目が教育に関する科目に該当するのか。
  • 教育に関する科目を受講できるのか。

僕は今のところ受講できていないので,早めに確認して可能であれば来年度受講できるようにしたいと思います。ただ,大学院に通っていることが教員への道につながっていると再確認できたのは良かったと思います。

 

  ↓ 今回の記事で参考にした特集が掲載されています。

 

 

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