理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

スポンサーリンク

感度と特異度について

f:id:physicaltherapist-k-blog:20180731001823j:plain

深部静脈血栓症(DVT)についてまとめた前回の記事で,感度特異度という言葉が何回か出てきました。この言葉は,よく検査の精度を示すものとして出てきます。

www.physicaltherapist-k.com

今回は,この感度と特異度についてまとめたいと思います。

 

例えば,Aという病気があります。このAを検査するためのBという検査法があります。

 

検査法Bで陽性と判断された人の中には,以下の2パターンがあります。

  • 病気Aにかかっていて,検査法Bで陽性と判断された(真陽性)。
  • 病気Aにかかっていないのに,検査法Bで陽性と判断された(偽陽性)。

 

同様に,検査法Bで陰性と判断された人の中も,以下の2パターンがあります。

  • 病気Aにかかっておらず,検査法Bで陰性と判断された(真陰性)。
  • 病気Aにかかっているのに,検査法Bで陰性と判断された(偽陰性)。

 

本題に戻って,検査法Bにおける感度,特異度を説明しますと,

 

感度:検査法Bによって病気Aにかかっている人を陽性と判断できる確率

特異度:検査法Bによって病気Aにかかっていない人を陰性と判断できる確率

 

となります。

以下に例を挙げて説明します。

100名の集団を対象として,検査法Bを行います。集団100人の中で,実際に病気Aにかかっている人は60人,かかっていない人は40人です。その集団に対して検査法Bを行った結果が以下の表のようになったとします。

 

    f:id:physicaltherapist-k-blog:20190214232247j:plain

感度

検査法Bで陽性の人数/病気Aにかかっている人数 = 45/60 = 0.75 = 75

特異度

検査法Bで陰性の人数/病気Aにかかっていない人数 = 25/40 = 0.625 = 62.5

 

それぞれの解釈

感度が高いとは?

感度が高い検査とは,病気にかかっている状態を高い確率で陽性と判断できる検査です。したがって,この検査で陰性と判断された場合は高い確率で病気を否定できるということになります。したがって,除外検査として有効となります。

しかし,感度の計算では,検査では陽性と判断されたが病気にはかかっていない確率を考慮していないので,確定診断には使えないとなります。

特異度が高いとは?

特異度が高い検査とは,病気にかかっていない状態を高い確率で陰性と判断できる検査です。したがって,この検査で陽性と判断された場合は高い確率で病気にかかっているということになります。したがって,確定診断として有効となります。

しかし,特異度の計算では,検査では陰性と判断されたが病気にかかっている確率を考慮していないので,除外検査には使えないとなります。

 

陽性(陰性)反応的中度

上記の感度,特異度の解釈は頭がごちゃごちゃしてしまい,非常にわかりにくいですよね。別な見方として,陽性(陰性)反応的中度があります。

 

陽性反応的中度:検査で陽性と判断されたもので,病気Aにかかっている確率

陰性反応的中度:検査で陽性と判断されたもので,病気Aにかかっていない確率

 

さきほどの表で計算すると,

 

陽性反応的中率

検査法Bで陽性と判断され病気Aにかかっている人数/検査法Bで陽性と判断されたものの人数 = 45/60 = 0.75 = 75

陰性反応的中率

検査法Bで陰性と判断され病気Aにかかっていない人数/検査法Bで陰性と判断されたものの人数 = 25/40 = 0.625 = 62.5

※同じ数値になってしまってすみません。

 

どちらかというとこっちの方が分かりやすい気がしますね。しかしながら,やはりメジャーなのは感度,特異度の方だと思います。

 

DVTにあてはめると

前回の記事では,DVTにおけるDダイマーは感度78~96%,特異度38~66%と,感度が高く,特異度が低い検査となります。したがって,Dダイマーが正常値の場合は高い確率でDVTを否定できると解釈できます。

 

まとめ

今回は感度,特異度についてまとめました。検査法については,たいだいこの2つがデータとしてついてきていると思いますので,それを読むときに,今回の記事を参考にしていただければと思います。

 

 

 

スポンサーリンク