理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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動作分析における実用性とは?

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臨床において,患者さんの動作観察・分析を行う際に,動作の実用性を常に考えます。ではその動作の実用性とは一体何なのか,きちんと定義づけられている訳ではなく,おそらく各セラピストが動作を見て,諸々の要素を加味した上で評価していると思います。

先日,関西医療大学の鈴木俊明先生の理学療法評価における動作分析の重要性という抄録を読んで,動作の実用性について非常に分かりやすく説明されていたので紹介したいと思います。

動作の実用性とは

鈴木先生によると,『実用性とは,安全性,安定性,遂行時間,耐久性,社会に容認される方法かの5項目である』とされています。

各要素の簡単な説明です。

安全性

転倒しそうかどうか。

安定性

安定か不安定か,もしくは,同じ調子で持続して運動できるかできないか。安定か不安定かは,身体重心が支持基底面内にあるか,支持基底面内から外れそうかどうかである。

遂行時間

実際のスピードであり,同年齢の健常者のスピードを知っておかなければならない。

耐久性

実際に動作を持続することができるか否か。

社会に容認される方法か

患者さんの年齢や社会的立場を考えた上で,動作自体が問題になるか否か。

まとめ

これらをまとめて量的評価と呼ぶそうです。これらの項目からわかる通り,動作の実用性とは,実際の動作を見るだけでは分からず,患者自身の訴えやご家族の意見が重要であるとされています。

動作分析は苦手な人も多く,実用性一つとってもなかなか評価の難しいところだとは思いますが,鈴木先生の説明する実用性を参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考

鈴木俊明, 理学療法評価における動作分析の重要性, 理学療法学, 45(1) 16-19, 2018

 

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