理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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腰部安定化エクササイズ中の腹横筋、腰部多裂筋のワイヤ電極を用いた筋電図学的分析 -Electromyographic Analysis of Transversus Abdominis and Lumbar Multifidus Using Wire Electrodes During Lumbar Stabilization Exercises-

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本日は、腰部安定化エクササイズ中の体幹筋活動を筋電図を用いて計測した研究論文『Electromyographic Analysis of Transversus Abdominis and Lumbar Multifidus Using Wire Electrodes During Lumbar Stabilization Exercises』を紹介します。

 

体幹筋トレーニングは様々ありますが、この研究では11種類のエクササイズの体幹筋活動を計測しており、さらにワイヤ電極を用いているので非常に信頼性の高い論文と言えます。

対象者

本研究の対象者は9名の健常男性で属性は以下になります。

  • 年齢:24.1 ± 0.8歳
  • 身長:170.4 ± 4.8㎝
  • 体重:62.2 ± 4.6kg
  • 計測時に腰痛がなく、腰部脊椎疾患、神経学的疾患、脊椎手術の既往がない。

方法

以下の2か所はワイヤ電極を用いた筋電図で筋活動を計測した。

  • 腹横筋
  • 腰部多裂筋

以下の3か所は表面筋電図で筋活動を計測した。

  • 腹直筋
  • 外腹斜筋
  • 脊柱起立筋

各筋電図データは、最大筋力で正規化しています(%MVCで表記)。

運動内容

運動内容は以下の図になります。

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原著論文より引用

結果

①腹横筋

右:エクササイズ②が最も筋活動が高かった(約40%MVC)。

左:エクササイズ③が最も筋活動が高かった(約50%MVC)。

②腰部多裂筋

左右ともにエクササイズ⑦が最も筋活動が高かった(右:約65%MVC、左約40%MVC)。

③腹直筋

左右ともにエクササイズ11が最も筋活動が高かった(左右とも:約40%MVC)。

④外腹斜筋

右:エクササイズ③、⑨、⑩が最も筋活動が高かった(約80%MVC)。

左:エクササイズ②、③が最も筋活動が高かった(約80%MVC)。

⑤脊柱起立筋

右:エクササイズ⑦が最も筋活動が高かった(約45%MVC)。

左:エクササイズ⑧が最も筋活動が高かった(約40%MVC)。

まとめ

今回は各筋で一番筋活動が高かったエクササイズのみを紹介させてもらいました。論文には各エクササイズ同士の比較がより詳細に記載されていますので、PubMed等でダウンロードして読んでいただければと思います。

 

この論文で紹介されているエクササイズはどれも比較的高負荷なものですので、実施できる対象は自ずと若年者や機能の高い方が中心になると思います。最も筋活動の高いエクササイズはどれも%MVCが40%を超えていますので、筋力増強にはしっかり効果があると思います。どの運動を処方するかは評価次第ではありますが、体幹筋トレーニングを行う上で今回の記事がお役に立てればと思います。

 

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