理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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上行性運動連鎖と下行性運動連鎖

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こんばんは。理学療法士Kです。

本日も改めて勉強した基礎知識を書きたいと思います。

 

本日のテーマは『運動連鎖』です。運動連鎖といえば、臨床場面で患者さんの動作を見て行く上で必須の知識です。意外と意見が割れている部分でもあるのですが、今回勉強した範囲でお話しできればと思います。

 

運動連鎖とは

荷重位では、人の体は力学的、解剖学的に拘束されます。そのため、ある程度の規則性を持ってヒトの体は連動します。このように身体が連動して動くことを『(多関節)運動連鎖』といいます。

 

アライメントが変化すると、それに伴って、発揮すべき張力が変化し、関節への負担が増大したり、関節やその周囲組織へのメカニカルストレスが増大したりします。その結果、障害が発生してしまう可能性があります。

 

今回は下肢の運動連鎖のみ紹介しますが、運動連鎖には、骨盤から遠位へと下行性に波及する下行性運動連鎖と、足部から近位へ上行性に波及する上行性運動連鎖の2種類があります。

 

下行性運動連鎖

下行性運動連鎖は、骨盤前後傾、前方回旋、後方回旋にともなって生じます。具体的な各関節、骨の運動については下の表を参照ください。

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下行性運動連鎖は骨盤の動きに伴って、大腿骨、脛骨、足部が動きます。その相対的な関係から各関節の運動方向が決まります。

 

下行性運動連鎖から予想できるアライメント異常によるストレスの例

下行性運動連鎖から考えると、骨盤のアライメント異常によって、遠位の関節への負荷が変化することが予想されます。

過剰な骨盤前傾

膝関節伸展、外反、外旋方向にストレスが加わる

内側ハムストリングスや鵞足のストレスが増大する

 

過剰な骨盤後傾

膝関節屈曲・内反・内旋方向にストレスが加わる

膝関節伸展モーメント、内反モーメントが増加し、膝関節へのストレスが増大する

 

過剰な骨盤前方回旋

膝関節内旋方向にストレスが加わる

腸脛靭帯のストレスが増大する

 

過剰な骨盤後方回旋

膝関節外旋方向にストレスが加わる

鵞足のストレスが増大する

 

上行性運動連鎖

上行性運動連鎖は、足部回内、回外にともなって生じます。具体的な各関節、骨の運動については下の表を参照ください。

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足底板の使用

上行性運動連鎖の知識は足底板を挿入する際に必要になると思います。例えば、足部回外方向の運動連鎖を生じさせるために、内側ウェッジを挿入するといった方法が考えられます。Knee – inがみられる患者さんに対してはひょっとしたら有効な方法かもしれませんね。

 

まとめ

運動連鎖は臨床において非常に重要な知識だと思いますので、ぜひ覚えておきたいですね。

 

↓ 運動連鎖の詳細はこの本を参照していただければと思います。

 

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