理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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OKCとCKC

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こんばんは。理学療法士Kです。

最近、基礎知識を振り返る機会があったので、備忘録も兼ねてブログに書いていきたいと思います。

本日は、OKCとCKCについてです。

CKCとOKCはリハビリでは非常に一般的に用いられる運動様式のことです。

OKCとCKCの定義

OKC (Open Kinetic Chain):オープンキネティックチェイン

→ 連動する関節のうち遠位部の関節が自由に動くことができる場合の運動

CKC (Closed Kinetic Chain):クローズドキネティックチェイン

→ 連動する関節のうち遠位部の自由な動きが関節が外力によって制限(固定)されているような場合の運動

 

上記のように定義されていますが、CKCの外力の数値化ができていないこともあり、正確な定義づけには議論があるようです。

したがって、全ての運動をOKCとCKCに分けることができないのが現状です。

 

現在は、手足を床から離した非荷重位での運動をOKC、手足を床に着けた荷重位での運動をCKCとすることが多いです。

 

OKCとCKCの例

OKC

椅子座位での膝伸展運動(MMT3の肢位)、歩行の遊脚相での膝伸展など

CKC

スクワット、歩行の立脚相など

起始と停止の逆転

筋の両端のうち、収縮時に固定されている部位を起始、動く方を停止(付着)と呼ばれます。一般的には、体幹に近い近位部を起始、遠位部を停止と呼びます。教科書で書かれている起始、停止は後者の考えに基づいて書かれています。

 

OKCとCKCの違いとして、この起始と停止が逆転することがあります。

例えば、座位で膝伸展する場合、

OKCでは骨盤または大腿骨側が固定されるため起始、脛骨が動くため停止となります。

CKC(椅子からの立ち上がり)では脛骨側が固定されるために起始、大腿骨側が動くため停止となります。

 

このように、筋肉はあたかも停止部が起始部に向かって収縮するように見えますが、実際は筋肉は両端が中心部に向かって等しく縮むだけなので、指向性はありません。

 

したがって、起始と停止の逆転はどちらが固定されるかで決まるため、固定筋の働きが重要であるとされています。

 

上記の膝伸展の場合、OKCでは骨盤の固定、CKCでは脛骨(足関節)の固定が重要となります。

 

したがって、OKCとCKCの違いは、主動作筋の作用ではなく、固定筋の違いだと言えます。よって、OKCでは筋力が発揮できるのに、CKCで筋力が発揮できない場合は、主動作筋の問題ではなく、固定筋のトレーニングと再学習が必要となります。

 

したがって、OKCとCKCの運動は別物と考えて、どちらか一方ではなく、両方ともきちんとトレーニングしなければ機能改善できないということです。

 

と、こんな感じで、勉強したことを少しずつ復習していきたいと思います。

 

身体運動学−関節の制御機構と筋機能

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