理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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理学療法士 新生涯学習制度についてのまとめ

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こんばんは。理学療法士Kです。

 

昨年10月に配布されたJPTA NEWS No.309にて、新生涯学習制度が発表されました。

新生涯学習制度は平成33年4月より開始される予定となっており、およそ四半世紀ぶりの改定となるとのことです。

 

目的

今回の改定の目的は

  • 理学療法士の臨床能力の底上げ
  • 努力(研鑽)をした会員が正当に評価される

という2点となっています。

 

改定のポイント

  1. 研修理学療法士プログラム(現新人教育プログラム)および認定理学療法士プログラムの大幅な時間の増加
  2. 登録理学療法士制度の新設により実質的免許更新制度を目指す
  3. 外部評価が得られる水準に進化させ、認定理学療法士制度を医療広告ガイドラインにも合致するものに
  4. OJT (On the Job Training) の導入
  5. e-Learningの積極的活用
  6. 外部評価機構の構築

 

制度変更のスケジュール

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『JPTA NEWS No.309』より引用

 

平成30年度確定、平成33年度4月より実施される予定だそうです。特に新プロ受講中の方は新制度開始と共に打ち切られてしまうので、注意が必要ですね。

 

新制度の概要

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『JPTA NEWS No.309』より引用

 

研修理学療法士プログラムの新設

(現行)新人教育プログラム → (新制度)研修理学療法士プログラム

          13時間 → 座学研修43.5時間 臨床研修48時間

 

まずは新プロが廃止されて新設される研修理学療法士プログラムですが、終了に要する時間が大幅に増加していますね。実に約7倍!!

さらに臨床研修としてOJTの実施も必要となります。OJTは原則的には自施設での研修で、それが困難な場合は他施設での研修となっています。

 

今回の新制度は全てですが、ちょっと現実的ではないですよね…。百歩譲って座学はしょうがないとしてもOJT48時間はいくらなんでもハードルが高過ぎではないでしょうか?そもそも実施可能な施設がどれくらいあるかですよね。ましてやいつするのでしょうか?勤務外?休日?どちらにしても働き方改革がトピックスとなっている現代に逆行している気がします。

 

登録理学療法士プログラムの新設

69時間のカリキュラム+臨床経験6000時間以上(5年更新制)

 

登録理学療法士プログラムは、基本的な理学療法を実践できることを協会が担保することを目的として作られた制度です。協会としては、広報に注力し、経営者や事務方に啓発を行い、人事や採用に影響を与えることで、実質的な免許更新制度としての効力をもたせたいと考えているようです。

 

このプログラムは研修理学療法プログラム修了者に与えられるようですが、このレベルに達することでまずは一人前ということのようです。更新できなければ、研修理学療法プログラムに逆戻りってことですかね。それは嫌だな…

認定理学療法士プログラムの変更

(現行)24時間 → (新制度)座学研修274.5時間 臨床研修240時間(5年更新制)

※現在の認定理学療法士取得者は資格継続可能

 

認定理学療法士プログラムも新プロと同じく、研修時間が大幅に増加しています。なんと約21倍!!!研修理学療法士プログラムがかわいく見えますね(笑)目的部分にある正当な評価がここに当てはまるようで、医療広告ガイドラインをクリアして、診療報酬に反映させたいという狙いがあるようです。そこで認定看護師の前例から、今回の認定理学療法士プログラムの研修時間を制定したとのことです。

 

ただでさえ面倒だった認定理学療法士の取得がさらに大変になりましたね。ここまでハードルが上がると、取得者はほとんどいないのではないでしょうか?協会としては診療報酬に反映させたいようですが、その可能性は限りなくゼロに近いことはだれの目にも明らかです。そのうえで取得をさらに困難にしてしまっては、実質的に取得者は旧制度からの継続者のみとなってしまう可能性が高いと思います。

 

まとめ

平成33年度からの新制度で、生涯学習のハードルはめちゃくちゃ高くなりました。理学療法士協会がどこまで考えたうえで制定したのか分りませんが、今でも現場に新プロ未修了者が多いように、研修理学療法士修了者も多く、下手すれば今よりも増えてしまう可能性があると思います。

少なくともあと3年間は現行の制度ですので、認定理学療法士の取得を考えている方は今のうちに取得することを強くお勧めします

 

次回以降は3つのプログラムについてもう少し詳細にお伝えしたいと思います。

 

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