理学療法士Kのブログ

博士課程所属の大学院生兼理学療法士が日々の学びや趣味について語るブログです。理学療法の研究やツール、理学療法関連の書籍についての紹介等を行っています。

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理学療法士の収入についての考察

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こんばんは。理学療法士Kです。

 

理学療法士を含めたリハビリ業界で、将来についての不安として挙げられるのが「給与の低さ」です。特に若い理学療法士が給与についての不安を持つことが多いです。

 

今回は、理学療法士の給与について考察したいと思います。

 

理学療法士の平均年収は?

 

厚生労働省による、平成28年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士および作業療法士の平均年齢は約31歳、平均年収は約407万円となっています。

色々な施設の理学療法士に話を聞くと、月収は約20~25万円、年収は約350~450万円という施設が多いようです。

 

日本人の平均年収は、理学療法士の平均年齢と同じ30代前半でみると、男性451万円、女性307万円、全体で397万円だそうです。

 

これを見ると同年代の日本人の平均年収とほぼ同じくらいといえますね。

 

昇給が少ない

 

理学療法士の給与に対する不満として最も多いのは『昇給が少ない(ほぼ無い)』ことでしょう。私の知っている施設では、1年の昇給は0~5000円くらいの範囲です。

 

昇給5000円と聞くと、理学療法士業界ではまだ多く感じるかもしれません。しかし、仮に5000円だとしても10年後の年収は5万円上がるだけです。平均でいえば、407→412万円です。額面だけ例えばほぼ誤差といっていいですね(泣)。

 

給与の妥当性について

 

とあるサイトで見たのですが、理学療法士の妥当な給与を計算すると、約390万円だそうです。それを聞くと、この407万円という数字は妥当なもののようです。

 

昇給についてですが、リハビリには『算定日数上限』が決められています。よく知られているところでいえば、『1週間に108単位』です。これは新人もベテランも同じです。つまり、施設に対して理学療法士が提供できる金額には法律上の限度があるということです。

 

そう考えると、あくまで施設に対する出来高という意味では理学療法士は貢献できる量は常に一定であるため、昇給が少ないのも仕方がないかなあと思います。

 

また、理学療法士は多職種(医療職以外)と比較して、非常に残業時間の少ない職種だと思います。自主的に勉強会等を行っている方以外は、やろうと思えば定時上がりも決して無理ではないと思います。

 

給与の高い職種はそれなりに残業時間も多いと思いますし、その点からも理学療法士の給与は妥当だと思われます。

 

実際にそんなに困っていない?

 

収入に対する不満は多く聞かれるものの、実際に生活していてそんなに困っている人はそれほど見かけません。マイホーム持ちもそれなりにいますし、いい車に乗っている人もそれほど珍しくはありません。

 

その理由としては2つあると思います。

①夫婦共働きがほとんど

②独身者が生活するには十分

 

理学療法士の結婚相手はほぼ医療職です(男女ともに)。出会いの少ない職種なので…。理学療法士の夫婦(看護師も含めて)で現在共働きでない夫婦はほとんどいないと思います。

それを考えると、世帯年収は単純に400万×2で800万円ですから、特に問題なく生活できますし、マイホームや車の購入も視野に入れることができる収入ですね。

 

独身者においても、それほど贅沢ができるわけではありませんが、400万あれば生活に困るということはほとんどないはずです。

 

したがって、みなさん言うほど困っていないのが現状だと思われます。

 

自己研鑽にお金がかかる

 

じゃあ何が不満なのかという話ですが。おそらくは自己研鑽にかけるお金が不足しているという話だと思います。

 

理学療法士は非常に熱心な方の多い職種です。毎週のようにセミナーが開催され、多数の理学療法士が参加しています。また、書籍も多く発刊されており、決して安くはないその書籍を購入して勉強されている方もとても多いです。

 

しかし、セミナーの参加にしても、書籍の購入にしてもお金はかかります。結婚してお小遣い制になった方や独身者でも、定期的に自己研鑽を行うためにはなにかしらを我慢して費用を捻出しなければなりません。

 

理学療法の業界では、若いセラピストを中心に勉強会に参加しない人(特にベテラン)を排斥しようとする風潮が何となくですが見られます。その中で、自分の諸々の欲求と勉強を両立させるにはお金が足りないということになります。

 

収入を上げるためには

 

これまでにお話ししたとおり、医療機関における理学療法士の仕事の範囲内で、収入アップを望むのは正直難しいと思います。収入を上げるためには『キャリアアップ・転職・副業』あたりが必要になってきます。

 

キャリアアップとしては、『施設内での役職を目指す』、『教員を目指す』、『介護保険領域で開業』、『自費リハビリを開業』といった選択肢があります。

 

転職は文字通りです。理学療法士である以上、今以上の収入は望めません。何もしなければ定年まで年収400~450万円の可能性が非常に高いです。また、退職金もはっきり言って望めません。したがって給与を上げるためには仕事を変えるのも選択肢の一つであると考えられます。

 

副業としては『ブログ』も含めて数多くあります。理学療法士としてのスキルを直接的に活かせるのは『他の医療機関でバイト』、『セミナー講師』、『養成校の非常勤講師』あたりです。また、投資や執筆業などもあります。それ以外にも最近流行のクラウドソーシングもいいと思います。ただし、公的機関を含め、医療機関は副業禁止の施設が多いのでもちろん要確認です。

 

まとめ

 

全体としてみて、理学療法士は昇給が少ないため、将来性に不安があるという考えはあると思いますが、特に貧困層というわけではありません。それぞれが何を望むかでそれを大いと感じるか少ないと感じるか大きく変わってくるものだと思います。

 

収入を増やすことだけが全てとは思いませんが、それを目指すことは自分にとってもステップアップのチャンスだと思うので、個人的な意見としてはやはり積極的に増やしていきたいなと思っています。

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